Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

徹夜制作は傑作を生み出すか

今日もお疲れさまです。 展示のスケジュールに追われ、徹夜したことはないでしょうか。 アトレスは幾度かあります。きついですよね。 徹夜とは、一日を生活し終えたまま、次の日の朝以降まで寝ない、ということです。 人は、一日に6〜8時間ほど寝るのが当…

人類を、存在できない場所へ運ぶアーティスト

今日もお疲れさまです。 現在を生きる人たちが命尽きる日まで、人類の進化はどこまで進むのでしょうか。 あと10年ほどで宇宙エレベーターが完成し、誰でも宇宙にいけるようになるのでしょうか。 なかなか、難しいかも知れません。 映画『2001年宇宙の…

計算のないアートはない

今日もお疲れさまです。 現代アート作品を鑑賞していると、周りで見ている人のコメントが聞こえてくることが あります。 その中でも、違和感があるコメントの一つが 「計算してるよね〜」 です。 このコメントは作品を前に話している時に、よく聞くコメント…

好き嫌いで評価するのは、もうやめよう

今日もお疲れさまです。 現代アート作品を鑑賞した時、受け止め方は人により異なります。 すごく心に響いて、色んなことを考えるきっかけになる作品、 見た瞬間、不愉快になり、二度と思い出したくない作品。 現代アートの膨大な表現方法の前に、様々な反応…

作品と制作費用の関係

今日もお疲れさまです。 アートは、お金をかければかけるほどクオリティがあがるものでしょうか。 つまり、「作品の質は制作費用に比例するかどうか」です。 同じモチーフの絵に廉価な絵の具と、高価な絵の具を使用した場合で考えます。 高価な絵の具で描か…

制作活動を続けるか、やめるか

今日もお疲れさまです。 アーティストとして制作活動しても、自身の望む成果が出ない場合、 ややもすると「制作活動を続けるか、やめるか」を考えがちです。 しかし、「制作活動を続けるか、やめるか」を“検討できる状況”と いうことは、少なくとも、“「続け…

オリジナルへの最短距離を作ったアーティスト

今日もお疲れ様です。 森美術館10周年記念展:アンディ・ウォーホル展『永遠の15分』 (2014年2月1日(土)~ 2014年5月6日(火)) に行ってきました。 日本では過去最大級の回顧展と銘打つだけあって、初期から晩年まで 多くの作品を見ることができました…

「死」を作品の外に出したアーティスト

今日もお疲れさまです。 これまで数々の衝撃作品を見てきましたが、現代アートはこの作品を抜きに 語ることはできません。 ダミアン・ハーストさん作:『Mother and Child Divided』 現代アートをある程度見てきた方なら、ご存知の作品。 死んだ牛が一体丸々…

なぜ“成功”を目的としてはいけないか

今日もお疲れさまです。 アーティストの多くは、成功を第一の目的にしがちです。 しかし、アーティストとして成功を第一にすることは、 若い男女が、“最大数の異性にモテること”を第一に行動するのと似ています。 その行動は、“自分自身のこだわり” から離れ…

人の意見の聞き方

今日もお疲れさまです。 アーティストが作品を制作する大きな目的は、誰かに見てもらうことです。 誰かにみてもらい、何かを感じたり、考えてもらうのが、芸術の醍醐味です。 そして誰かに作品を見てもらえば、感想や意見をもらうことがあります。 これも制…

失敗作を捨ててはいけない理由

今日もお疲れさまです。 自分が仕上げた作品というのは、 「よくできた。自分史上の傑作!」という肯定評価から、 「最悪。費やした時間とお金は何だったんだ」という否定評価まで、幅があります。 新作を描けば、過去の作品と比較するため、評価に幅が生じ…

作品完成の黄金基準

今日もお疲れさまです。 作品制作時に対面する課題に、「どこまで手を入れたら完成するか」があります。 これがなかなか難しいですよね。 作品はどこまででも手を入れることが可能なため、“ここで完成”となる基準が必要です。 大竹伸朗さんは、スクラップブ…

現代アートに真の“ 抽象画 ”は存在しない

今日もお疲れさまです。 知り合いにアトレスが絵を描いていることを話すと、ほとんどの方からこう尋ねられます。 (1)「どんな絵を描いているの?」 (2)「何を描いているの?」 (3)「具象画?抽象画?」 確かに、どんな作品かわからない場合、このよう…

名画集を連発する出版社、PHAIDON(ファイドン)

今日もお疲れさまです。 現代アートの情報を得る上で、画集はかなり重要です。 展覧会で作品を鑑賞するのがベストですが、画集を見るとアーティストの表現の変遷や、 表現に至った背景を把握することができます。 展覧会は美術館やギャラリーなど“現地”で鑑…

村上隆さんへの批判は、傲慢な理屈

今日もお疲れさまです。 村上隆さんが東京五輪の公式マスコットキャラクターを担当するのではないか、 という話題に対し、賛否両論が起きているそうです。 “賛”は置いとくとして、問題は“否”の方。 何でも、「オタク文化を利用し商売している」アーティスト…

アートの普遍3大テーマ

今日もお疲れさまです。 アート作品にはそれぞれテーマがあります。 個別の作品テーマを傾向で見ていくと、大きなカテゴライズに分類することが可能です。 アート作品の持つテーマを網羅すべく、アトレス流に以下カテゴライズしてみました。 〔1〕人間 ・身…

絵画の歴史に“終わり”はあるか

今日もお疲れさまです。 新しい表現を求められる現代アートにおいて、絵画というメディアは今後も存続できるのでしょうか。 存続し続けるには、“メディアとしての独自性”が必要です。 確かに、時代とともに種類が増えていく表現メディアの中で、とうの昔にア…

消滅して価値を生む作品

今日もお疲れさまです。 海外旅行の目的の一つに、各国にある文化物を見ることが挙げられます。 パルテノン神殿、コロッセオ、ヴェルサイユ宮殿、などの建築や ルーブル美術館、大英博物館、ニューヨーク近代美術館、などの美術館にある コレクションの“実物…

アートにおけるデッサン力の必要性

今日もお疲れさまです。 美大受験時代によく耳にしたデッサン力について、その必要性を検討します。 デッサンとは、対象を写実的に描くことです。 「写実的に描く」とは、“見えたままを、写し取るように描く”ことです。 見えたままを完璧に写し取れた絵は、…

批評を書き手の肩書きで評価できるか

今日もお疲れさまです。 ルネサンス期など、はるか昔の芸術界のことはわかりませんが、現代では、 評論家がアーティストの作品に対し、批評をするのは当然になっています。 少なくとも日本や先進国のアート界ではそうです。 評論家は、どれだけ作品を称えよ…

広告と現代アートの本質的な違い

今日もお疲れさまです。 広告と現代アートは違う、ということは何となくわかりますが どこが違うのかを考えると、なかなか違いがはっきりしないものです。 まず存在意義の違いです。 「商品やサービス、ブランド」を人に伝えるのが広告で、 「テーマ・コンセ…

多くの表現メディアから何を選ぶ?

今日もお疲れさまです。 絵画を入り口に制作活動をしてきた人で、長く絵画表現をしていると、 「自分は本当に絵画で制作活動していくべきなのか」と表現メディアについて考える時があると思います。 つまり、「絵画を表現メディアの柱にすべきか?」と問うて…

忘れられない、ハイヒール

今日もお疲れさまです。 2006年、パリとロンドンに旅行に行きました。 主に美術館を巡る旅です。 パリでは主に、ルーブル美術館やオルセー美術館、ピカソ美術館、ポンピドゥー・センター。 ロンドンでは主に、大英博物館、ナショナルギャラリー、テート・ブ…

時間と空間がある人に贈る、アートの不文律

今日もお疲れさまです。 制作する上で、作品強度を大幅に上げる方法があります。 ここでいう作品強度とは、作品を目にした時の印象の強さ、重みのことです。 ただし、この方法を実施するには、時間と空間がたっぷりある、というのが条件です。 授業にゆとり…

食うために描くか、描くために食うか

今日もお疲れさまです。 絵が好きで描いているのなら、このお題の答えは明瞭です。 「描くために食う」です。 常に絵画のことを考え、意識している人間には「描く」ことは生きがいだからです。 にもかかわらず、制作活動を続けると、 「作品を認めてもらいた…

一日を効率良く、制作に費やそう

今日もお疲れさまです。 貴重な休日を使って制作をする場合、効率良く、無駄なく制作に打ち込みたいところです。 そのために、アトラスが実践していることを紹介します。 まず1日のスタート。 快適に目覚めること。ここがもっとも重要です。 目覚ましを止め…

活躍に影響するのは、才能より環境

今日もお疲れさまです。 芸術で成功した人に対して、 「才能に恵まれていた」という言い方はしても 「環境に恵まれていた」という言い方はあまりしませんよね。 アトレスはこのことにずっと疑問を感じているのです。 芸術の成功は、「才能」より「環境」が負…

本物の価値と、複製の価値

今日もお疲れ様です。 アート作品はネットの画像や印刷物として、複製物にされています。 さて、複製物にされることによって、本物の価値は下がるのでしょうか。 素晴らしい芸術に唯一性「アウラ」がある。 と、かつてヴァルター・ベンヤミンは『複製技術時…