Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「描き込み不足!」は、説明不足

今日もお疲れさまです。美術系の学校などで、描き進めた絵に対し、「もっと描き込まないと」と指導されることがあります。“描き込み” とは、文字通りの意味で、細かく描くことや、描写を加える量を増やすことです。美術系の学校では、モチーフに対して本物に…

アーティストに「見る人の解釈に委ねる」は許されない

今日もお疲れさまです。アート作品は常に、「見る人の解釈」を生じさせるものです。アート作品には、どんな作品もテーマやコンセプトがあるため、鑑賞者は何らか考えたり感じたりするのです。たとえば、美しい花の絵を描いていれば、「美しい花の絵だな」と…

絵画空間の常識を、変えるアーティスト

今日もお疲れさまです。前回のエントリーは、絵画空間の “抜け” をつくるために注意しなくてはいけないことを描きました。モチーフや対象の要素が、画面の “四角” の要素と近い場合、絵画空間の “抜け” がなくなってしまうという話です。一方で、画面の “四…

絵画空間の構築で見落としがちなコト

今日もお疲れさまです。絵画を制作する上で、静物画や風景画などの “リアルな空間” を描く際、手前から奥に抜けて行く要素、すなわち “抜け” が必要になります。絵画空間に “抜け” を意識し、設定することで、鑑賞者はなめらかに絵画空間の中を回遊すること…

独自性を出すための、描き方の変え方

今日もお疲れさまです。絵画の基本的な訓練を経験し、色んなアーティストの作品を見る機会が増えると、自分も独自の描き方をしたいと思う人がいるはずです。そんな時、一番早く、独自の描き方をする方法があります。それは、 “描き方の条件を変える” ことで…

油彩画のメリット

今日もお疲れさまです。絵画を描く場合、まず “何の素材” で描くかを選ばなくてはいけません。油彩画を選ぶ人は、油絵の具を中心とした画材を用意します。しかし油彩画には最大のデメリットがあります。それが「油絵の具の、乾きの遅さ」です。純正の油絵の…

自分のスタイルを外に探す病

今日もお疲れさまです。アート制作においては、オリジナルの表現が必要です。自己表現するのがアートのため、オリジナル表現をするのは当たり前のことです。しかし、いざアーティスト活動をしている人を見ると、オリジナル表現をするのではなく、 オリジナル…

最初から身につけない、という選択

今日もお疲れさまです。苦労して得たものは、なかなか捨てられないものです。それは、絵画の技術においても同じです。高い描写力を手に入れ、その描写が評価されてしまうと、それを “変える” という選択肢がなくなります。本来描写力とは、テーマやコンセプ…