Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人物画には、“軸” が必要

今日もお疲れさまです。人物をしっかりと描き上げるには、人体の芯である “軸” を意識する必要があります。どんなモチーフでも、形状の「大きな流れ」から「小さな流れ」を意識しなくてはいけませんが、特に人物については意識的にやらないと “生命感” が少…

デッサンにおける “立体感” の出し方

今日もお疲れさまです。 デッサンは、“モチーフの形状” をできるだけ正確に写し取る訓練です。 “モチーフの形状” を写し取るには、“立体感” の表現が欠かせません。 モチーフの形状には、モチーフの “凹凸” が含まれていて、この “凹凸” を出すことが “立体…

“芸術祭” という鎖

今日もお疲れさまです。 海外の有名アーティストを集める日本国内の展覧会で、「地域性」を重視したものがあります。 『大地の芸術祭』『瀬戸内国際芸術祭』 など、ここ十数年でよく聞く展覧会となりました。 これらの「地域性」を重視した展覧会は、「地域…

バンクシーというアーティスト

今日もお疲れさまです。 バンクシーというアーティストは、イギリスのロンドンを中心に活動しています。 バンクシーさんの作品は、道端の壁や塀などに描かれるため、「グラフィティアート」や「ストリートアート」に分類されています。 しかし、その作品内容…

「ルーブル美術館」の “走り方”

今日もお疲れさまです。 前回のエントリーで、「ルーブル美術館」の驚愕の事実に触れました。 1作品を1分で鑑賞し、1日9時間かけても、70日以上かかる事実です。 しかもこれ、作品と作品の移動時間や、休憩時間などのロスは配慮してません。 つまり、「…

知っておくべき、「ルーブル美術館」の “事実”

今日もお疲れさまです。 世界で行ってみたい美術館といわれれば、『ルーブル美術館』は外せない場所です。 世界中の有名作品が集まっていますよね。 いざ行くとなると、実際にルーブル美術館に行った人から、どんな所か話を聞くことになります。 すると、「…

補色は “天の川” が、お似合い

今日もお疲れさまです。 絵画には、「色」が必要です。 そして、画材屋さんに行くとわかるように、色には膨大な種類があります。 絵具メーカーも、新色を出さないといけない事情もあり、世界に色は増え続けています。 そんな中で絵画に取りかかる時、「何色…

制作の “テーマ” を検討する時のお手本

今日もお疲れさまです。 絵画や彫刻などのアート作品を制作するときに、検討しなくてはいけないのは “テーマ” や “モチーフ” です。 いざ制作するとなると、“テーマ” や “モチーフ” がなかなか思いつかない人もいるでしょう。 そもそも、アート作品を人が制…

デッサンの “完成” 定義

今日もお疲れさまです。 絵画制作には 「終わり」があります。 一枚の絵画が「終わり」であるならば、その絵画は “完成” している、ということです。 では、デッサンにおいては、“何” をもって “完成” となるのでしょうか。 描き込み具合、画面のバランス、…

デッサンの描き出しで、1番にやるべきこと

今日もお疲れさまです。 デッサンは、“モノ” の形状を正確に描く訓練です。 一枚のデッサンを描きはじめるとき、序盤で描いた形が不正確になると、立て直しはかなり労力がかかります。 そのため、デッサンでは描きはじめほど、正確さが必要になります。 では…

初心者は「金の斧」を拾おう

今日もお疲れさまです。油絵をはじめるとき。油絵の具を中心に、筆やナイフ、パレットなど様々な道具が必要になります。道具はもちろん、買わなくてはいけません。買わなくてはいけない。となったとき、画材屋さんにいくと、“高い油絵の具” から “安価な油絵…

デッサンで “輪郭線” を使ってはいけない理由

今日もお疲れさまです。 デッサンとは、モチーフの形を正確にとらえる訓練です。 そのため、デッサンを描き進めるとき、丁寧なタッチの積み重ねが必要になります。 丁寧なタッチの積み重ねが、形状の微妙な変化、すなわち “モチーフの正確な形” を写し取れる…

クロッキーに最適なモチーフ

今日もお疲れさまです。 以前のエントリーでも書きましたが、絵画を学ぶ人にとって、「クロッキー」は非常に重要なトレーニングです。 「クロッキー」では、瞬時に “モノ” の形をとらえることが必要なため、量をこなすことになります。 短時間を繰り返し量を…

“過去のアート” と “現代アート” の、決定的な違い

今日もお疲れさまです。 当ブログ『Atlessのアトラス』では、現代アートを話題にすることをメインにしています。 もちろん、古典の名画や近代の名画が劣っているわけではありません。 むしろ、古典の名画や近代の名画が劣ることのほうが、少ないでしょう。 …

一般大衆の匿名性を、消失させたアーティスト

今日もお疲れさまです。 絵画において、“人物画” は永遠のモチーフです。 人のいる社会の中で、人が制作し続ける限り、“人物画” も存在し続けるでしょう。 人物画を描くには、モデルが必要になります。 古代から、モデルは2種類に分かれているといって良い…

アートブログを続ける5つのルール

今日もお疲れさまです。 本日で、『Atlessのアトレス』も200回になりました。 一度でもお読みいただいた方には、厚く御礼申し上げます。 さて。 “今のところ” 、当ブログは毎日更新しています。今のところ。 なぜ続けることができたか、アトレスなりに考…

スターを “人間化” させるアーティスト

今日もお疲れさまです。有名人など、俗にいう “スター” 。誰もが憧れる存在です。人はスターについて、「スターは違う」「スターはオーラがある」など、スターに対して、色んな想像を掻き立てるものです。そして、有名人などのスターを “特別視” している側…

当たり前 “だけ” を受けいれない

今日もお疲れさまです。「現代アートは、わからない」現代アートについて会話しようとすると、“よく” いわれてしまうフレーズです。この言葉の裏には、「わからないものは、見ないよ」という意志が垣間見えます。だから、このフレーズを言う人に、現代アート…

作品の “検証” が必要な理由

今日もお疲れさまです。アート作品を徹底的に良くしていきたい場合、“作品の検証” が不可欠です。検証により、次の作品に向け、“良い手” “悪い手” を検討できます。その検討が、良い作品を生む確率を高めます。たとえば、陸上部の短距離選手がいたとします。…

政治とアートの関係

今日もお疲れさまです。作品をつくるということは、好むと好まざるにかかわらず、何らかの “主張” をすることになります。動物の絵をかけば、「動物が好き」「肉食動物は現代人の象徴」「動物を大切にしよう」「動物の多様性から、世界の多様性を想像しよう…

“やる気” は自動で消えていくもの

今日もお疲れさまです。 「何かを成し遂げたい」 「何かを頑張りたい」 と考えている人。 悪い意味ではなく、精神が飢えています。 その精神の飢えが、モノゴトへの打ち込みや、目標を持つことにつながるります。 しかし、そんな中でも。 「最近 “やる気” が…

鴻池朋子さんは、鑑賞者に物語を与える

今日もお疲れさまです。 鴻池朋子さんは、マンガを思わせるデフォルメされたモチーフの形態と、日本画素材をメインにでモノクロやカラーの作品を描き分けるのが特徴的なアーティストです。 オオカミ、ナイフ、森、などをメインのモチーフにしています。 まず…

場所の持つ意味

今日もお疲れさまです。建築は、場所とは切っても切れない関係を持っています。場所を考慮しない建築はありえません。では、絵画や彫刻などのアート作品はいかがでしょうか。「場所は関係ない」でしょうか。そんなことはありませんよね。建築のような場所と…

「あきらめ」は、「終わり」ではない

今日もお疲れさまです。 人は、「あきらめ」と付き合いながら生きています。 子どもの頃、買いたいものを買ってもらえず、あきらめる。 かけっこで1番になることを、あきらめる。 クラスで1番の身長になれないことを悟り、あきらめる。 中学や高校になって…

“ガマンの限界” は意外と遠い

今日もお疲れさまです。人生には我慢が必要です。「必要」というか、我慢せざるを得ないものです。子どもの時代。自由に遊んでいる時、新しいモノゴトをはじめて見る興奮、永遠に続くように思えた時間…楽しく、かけがえの無い思い出を持つ人は多いでしょう。…

美的センスは「変わる」ではなく、「増える」

今日もお疲れさまです。 人は、生まれてからずっと変化し続けます。 外見、能力、考え方、価値観…。 中でも美術に関するもので変化するものといえば、 “美しいと思うもの” です。 例えば、Aさんという人は、学生時代に絵画鑑賞に目覚め、歴史上の絵画を勉強…

生い立ちから推測する、フランシス・ベーコンの作風

今日もお疲れさまです。フランシス・ベーコンは、独特な人物画を描き続けたアーティストです。以前も『Atlessのアトラス』で取り上げたことがあります。今回は、フランシス・ベーコンの作品そのものの魅力ではなく、その作品のベースとなる部分がどのように…

機会の多さは価値を生む

今日もお疲れさまです。 世の中にあるアート作品には、「作品価値」があります。 作品価値には当然、価値が高いとされるものから、価値が低いとされるものがあります。 なぜ、「作品価値」という概念には、価値の高低差が生まれるのでしょうか。 それは、人…

ピカソやマチスのような線を、描けない理由

今日もお疲れさまです。 絵画は、時間をかけて丁寧に描くと、それだけの手間暇が込められた作品が仕上がります。 その分、作品の質も高まります。以前書いた “絵画における質量” です。 逆に、線を中心とした表現で、あまり時間をかけない場合はどうでしょう…

動き続けると、チャンスがくる

今日もお疲れさまです。 人生においてチャンスやきっかけ、成果を得るには常に “動き続けること” が重要です。 絵画であれば、常に手を動かし、美術館やギャラリーに足を運び、画集を見る、といった活動が上達のためのきっかけになります。 専門の学校に “通…