Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

木炭デッサンのコツ

今日もお疲れさまです。前回のエントリーでは、木炭デッサンの “特徴” について書きました。今回は、木炭デッサンが苦手な人のために、木炭デッサンのコツを書きます。ではまず、おさらいです。木炭での描写は、木炭の粒子の細かさや描画材としての柔らかさ…

木炭デッサンの特徴を知る

今日もお疲れさまです。木炭デッサンは、絵画の歴史の中でも太古の昔からあったといえます。人類が火を持ち、“墨” を使って絵を描いたのが、木炭デッサンのはじまりだとしたら、かなり昔から存在した可能性があります。木炭という素材を使用した作品で有名な…

白髪一雄の、時代の先取り度がハンパない

今日もお疲れさまです。白髪一雄は、足で油彩画を描く作家です。1924年生まれで、戦後間もない1950年代から活躍した作家です。支持体を床に敷き、天井に引っ掛けたロープでバランスを取りながら裸足で描くスタイルです。本人が、「絵画には勢いがないといけ…

【美術館関係者の方へ】“展示インデックス” 掲示義務を提言します

今日もお疲れさまです。以前のエントリで、美術館の展示に対して、“どの位の鑑賞時間を要するか” を明記してほしい旨を書きました。今回は、その第二弾です。今回新たに美術館関係者の方にお願いしたいのは、“展示インデックスの配布or掲示” です。つまり、…

自分の中の価値観は一つじゃない

今日もお疲れさまです。アート作品の制作には、人それぞれの “作風” があります。作風とは、プロにだけ当てはまる言葉ではなく、どんな人も、“形にした瞬間から” 作風が生じます。描き方、色使い、形の入れ方など、様々な要素とその組み合わせが、 “作風” の…

失われ続ける “消極層” の才能

今日もお疲れさまです。優秀なアーティストを発掘・育成するための、アート系コンペの機会は国内に結構あります。しかし、それらは“アーティスト志向が高い人” 向けで、アーティスト志向が低い人には向いていません。なぜなら、アート作品を手がけながらも自…

アート作品の投機目的売買は「悪」か

今日もお疲れさまです。アート作品は、売買されています。そしてアート作品は、手がけたアーティストが順調に活躍して知名度を上げていくと、時を経るに連れ価値が上昇します。すなわち、アート作品は買った当時より高い価格で “売る” ことができます。する…

“手グセ” を抑える方法

今日もお疲れさまです。一枚の絵を描いていくと、自身の “手グセ” が見えることがあります。“個性” として打ち出せる “手グセ” であればそのまま活かすべきですが、そうでない場合は注意が必要です。なぜなら、“手グセ” によって作品のクオリティが下がるこ…

テレビ番組にしたいアート番組企画を提案します

今日もお疲れさまです。前回のエントリーで、日本の地上波放送は、“展覧会レポート番組” になっていることを書きました。では、“展覧会レポート” 番組以外にどんな企画なら、アート番組として魅力的なのか考えてみました。まず、日本のアート界は、あまり世…

美術系テレビ番組の内容について

今日もお疲れさまです。地上波において、アート系のテレビ番組はそんなに多くありません。そのため、限られた地上波のアート系番組を、興味がある人は見るわけです。興味だけでBSアンテナを買ってまで、BSの美術番組を見る人はなかなかいないでしょう。その…

キャンバスは “F” と “S” どちらを選ぶべきか

今日もお疲れさまです。油絵やアクリル画を描く際、サイズだけでなく、キャンバスの “規格” を決めなくてはいけません。特に、“F” と “S” のどちらの規格かで悩むケースが多いでしょう。人物画に、最も適しているといわれる “F” という規格。正方形の “S” と…

1モチーフにおける、“明暗表現” のコツ

今日もお疲れさまです。前回のエントリーでは、「明暗表現の注意点」を書きました。輪郭全体を暗く囲ってしまうと、そのモチーフは他の画面と分断されてしまう。という注意点です。そこで、モチーフの輪郭は、暗部で囲むのではなく、明部を “あてる” ことが…

注意すべき “明暗表現”

今日もお疲れさまです。モノは “立体” として成り立っています。“立体” としてのモノを描こうとする場合、“立体感” を表現しなくてはいけません。“立体感” を出すには、“明暗表現” が必須です。なぜなら、光は基本的に一定の方向(主に上方)からモチーフに…

“タッチ” は “歌” と同じ

今日もお疲れさまです。絵画における “タッチ” は音楽でいう “歌” と同じです。なぜ同じかといいますと、絵画の中のタッチ、曲の中の歌、どちらも “在り方” が同じだからです。“タッチ” のない絵画は物足りない場合がありますし、“歌” のない曲も同様です。…

油絵に、下塗りをするワケ

今日もお疲れ様です。一枚の油絵を描き出す時、キャンバスの画面全部に何らかの色を塗るように指導を受けることがあると思います。いわゆる “下地” や “下塗り” といわれる行程です。描きはじめに、“下塗り” の行程を経るのは、油絵制作の中でも、“王道” で…

「固有色」を使ってはいけない理由

今日もお疲れさまです。油絵の初心者にとって、目の前のモチーフを見えたまま再現するのは難しい取り組みです。なぜなら油絵の初心者ほど、モチーフを “シンプルに表現する”からです。“シンプルに表現する” とはどういうことか。例えば、モチーフを輪郭線で…

絵画の作品サイズは、何を基準に設定すべきか

今日もお疲れさまです。アート作品の制作には、常にサイズの検討が必要になります。美術の教育機関や美大受験では、あらかじめ課題などて、サイズが規定されています。そのため、「サイズをどうするか悩む」ということはほとんどありません。ところが、課題…

“体験型アート” がもたらすもの

今日もお疲れさまです。現代アートに対して、「よくわからない」と “抵抗感” を持たれる人は結構います。その原因としては、やはり作品の “多様性” でしょう。“多様性” によって、コンセプトの押し出しが強い作品については、作品を理解する素地が必要です。…

一日の制作の “終え方”

今日もお疲れさまです。制作活動において、一日の “終え方” は非常に重要です。日々の積み重ね。それが作品の完成や、将来のキャリアを形成すると考えれば、一日の制作の “終え方” は次につなげるものでなくてはいけません。一日でどこまで進めたいかを計画…

作風を変えるか悩んだら、どうするか

今日もお疲れさまです。“自由に” アート制作に取り組む人にとっても、“売れている” アーティストにとっても、“作風” はとても重要です。“売れている” アーティストにとっては、“作風” で売れているケースが多いため、「作風を変えるかどうか」と悩むことは少…

アートを学ぶには “インデックス” の概念が必要

今日もお疲れさまです。情報を収集するのは億劫なものです。情報には幅も量も無限にあり、深さもあります。『情報の海』といいますが、まさにそのようなものです。しかも、社会で有益に生きていくには、広く深い情報収集は避けて通れません。情報を把握して…

“濃い色” の使い方

今日もお疲れさまです。絵画で絵の具を使用する際に “濃い色” を使用したくなることがあります。カドミウムレッドやコバルトブルーなど、ハッキリとした色を画面に置いて、絵画にメリハリを持たせたい時などです。“濃い色” とは、薄めたり、白を混ぜたりして…

“思い出すこと” の価値

今日もお疲れさまです。インターネットのあるサイトで、“何にお金を使うべきか” 書いてある記事を最近目にしました。何にお金を使うべきか。非常に悩ましい問題ですね。そのサイトに書かれていたのは、「長い時間使用するモノに、お金を使うべき」という趣旨…

正しい絵筆のメンテナンス

今日もお疲れさまです。絵筆をいつまでも快適に使いたい。絵を描く人としては、当然の要求です。しかし、思いの外、簡単に絵筆は “悪く” なってしまいます。“悪く” なるというのは、絵筆の毛先が一方向にまとまらず、毛先がバラバラに広がってしまう状態です…

世界の誰か1人に “作品がほしい” と言ってもらう難しさ

今日もお疲れさまです。現在、作品が数十億円で取り引きされているヴィンセント・ファン・ゴッホ。彼が生涯で売れた作品は、1枚でした。しかも、買ったのは実の弟。あまりに有名な話です。アーティストとは、「アート作品を制作し、世の中にアートを広める…

表現に行き詰まった時の、打開策

今日もお疲れさまです。油彩画やアクリル画など、絵画の制作において、新しい表現を求めて行き詰まることがあります。これは、制作するほぼ全ての人の「宿命」です。特に、ある程度モチーフなどを “見えたまま” 描けるようになった中堅クラス以上の経験者に…

“モッタイナイ” 美学が抱えるリスク

今日もお疲れさまです。 「もったいない」という言葉は、ものを慈しむ日本人の美学が生んだ言葉です。 「Mottainai」は海外でも認知が進んでいるようです。 食事だけでなく、生活用品でも電気ガス水道などのインフラでも、あらゆるところで “もったいない” …

絵画で “強い意味” を持つ要素と付き合う方法

今日もお疲れさまです。 前回のエントリーで、“記号” や“マーク” などの “強い意味を持つ要素” を入れることによる影響を書きました。 今回は、それでも記号やマークなどを使用したいという人のために、記号やマークとの絵画上での “付き合いかた” を考えま…

絵画作品に “記号” や “マーク” を用いる難しさ

今日もお疲れさまです。 絵画において、多くの場合は対象としての「モチーフ」が必要です。 モチーフを設定する。 すると、こんどは「背景」が必要になります。 テーマを自由に設定して描ける場合は、「背景」をどのように描いても自由です。 たとえば、背景…

絵画に「文字」や「言葉」を入れることについて

今日もお疲れさまです。 現在でも過去に遡っても、「文字」や「言葉」が画面に描かれた作品があります。 「文字」や「言葉」が入った作品は、“カッコよく” 見えるものです。 なぜなら、「文字」を形成するのは直線や曲線であり、それらが効果的に画面に入る…