Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

誰かに喜んでもらうために制作する、は価値あることか

今日もお疲れさまです。 誰かに喜んでもらいたい。 誰かに楽しんでもらいたい。 誰かに衝撃を与えたい。 アート作品を制作するにあたって、“特定の誰か” に向けて制作することは正しいのでしょうか。 “特定の誰か” のために制作することは、たった一人のため…

情報の信憑性は、多数決で決まらない

今日もお疲れさまです。モノゴトの信憑性を考えるとき、多くの人が取る行動や言うことは、信用に値するでしょうか。「みんなそう言っている」という根拠を提示して意見を述べる人もいるでしょう。しかし、多くの人が判断したことが真実とは限りません。なぜ…

着手の早さ、がもたらす成果

今日もお疲れさまです。先行者利益、という言葉があります。まだ誰も取り組んでいないことに、人より早く取り組むことで、利益を手に入れるということです。企業でいうなら、SNS事業やスマートフォンのアプリ事業など、流行するはるか前から事業に取り組んで…

“オリジナル” と “場所” の関係

今日もお疲れさまです。 現代アートにおいて世界で活躍したい場合、世界という“場所” にこれまでなかつた作品を制作しなくてはいけません。 なぜなら、誰も見たことのない “オリジナル” の作品でなければ、新しい歴史を刻むことができないからです。 こうし…

非効率のための効率化

今日もお疲れさまです。 アート作品を制作し、作品の売上で生活しているアーティストがいます。 そのアーティストにとって、アートは仕事です。 仕事であるからには、効率が求められます。 なぜなら、一般の商品でいえば、生産者は他の生産者より多くの商品…

“ながら” の、真の効用

今日もお疲れさまです。 先日、電車に乗っていると、ある駅から中学生くらいの男の子が3人乗ってきました。 その内の一人は、スマートフォンを左手、アイスを右手にしていました。 別の男の子がその子に対し、「アイス食べ “ながら”、スマホしてるし!」と…

ビッグマウスが、未来を創る

今日もお疲れさまです。 明日の朝、いよいよセッカーワールドカップの日本代表の予選最終戦が行われますね。 しかし、日本代表の決勝トーナメント進出は極めて厳しい状況です。 そんな状況下でも、本田圭佑選手は希望のある発言をしています。 非常に前向き…

明日を生きるために、必要なチカラ

今日もお疲れ様です。 東京都議会でのセクハラやじ問題がニュースになっていますね。 都議会自民党の鈴木章浩(あきひろ)議員(51)が、塩村文夏(あやか)議員(35)に対し「早く結婚した方がいい」と発言した問題です。 アートとは一見関係のないニュー…

伸びるアーティストの見極め方

今日もお疲れ様です。 アーティストには、活躍の振れ幅が個々により異なります。 その “活躍の振れ幅の差” はなぜ生じるのでしょうか。 活躍の規模を大きくしていくアーティストには特徴があるのです。 伸びるアーティストの条件。 それは、 “次の作品が見た…

誰も教えてくれない、石膏デッサンで養われる本当の力

今日もお疲れさまです。 石膏デッサンは、なぜデッサンの訓練で取り入れられているのでしょうか。 そこには、主たる目的があるから取り入れられているのです。 形をとる、光をとらえる、筋肉や骨格など人体の構造をとらえる。 こうした目的などが、真面目で …

“石膏デッサンは必要か” 議論に終止符

今日もお疲れさまです。 西欧の有名彫刻のレプリカである石膏像。 中学高校の美術の教室、美術予備校、美大芸大、あるいは美容室や料理屋なんかでも見かける機会があります。 ミロのヴィーナス、ブルータス、ラオコーンなど多くの有名彫刻をもとにした石膏像…

アートは “勝ち負け” か

今日もお疲れさまです。「アートは勝負ではない」この言葉は、当たり前のテーゼのように聞こえますね。なぜなら、アートという言葉は “自由” を想起させるからです。自由なアートが、ガチガチの勝負のはずがない、と思えるわけです。しかし、本当にアートは…

最後の判断基準

今日もお疲れさまです。人生は選択の連続です。仕事や進路、人間関係、聴く音楽に読む書籍、食べるものから寝る場所まで。常に「選択」に迫られていますよね。そして、「選択」には、常に「基準」が必要です。給料の高い低い、能力の得手不得手、一緒に過ご…

人類のもう一つの進化

今日もお疲れさまです。人類には、生息できる場所とできない場所があります。土の中、砂の中、水の中…。しかし、人類にとって過酷な場所で生息している生き物は多く存在します。そして、特殊な環境下で暮らす生き物は、それぞれ特徴ある外見を持っています。…

キャンバス側面まで、絵を描くべきか

今日もお疲れさまです。前回のエントリーでは、キャンバスが額縁を喪った理由を書きました。今回は、額縁を喪ったキャンバスに起こる具体的なことです。描かれた作品を額縁に入れない。すると、キャンバスの裏側以外は、キャンバスは丸々 “外に出る” ことに…

なぜ現代絵画は「額縁」を喪ったのか

今日もお疲れさまです。キャンバスに描かれた油絵を部屋や美術館などの展示場に飾るとき、ずっと主流だったのは、キャンバスを額縁に入れて飾る方法でした。もちろん、いまでも額縁に入った絵画を多くみることはできますね。しかし、現代アートの展示で主流…

世の中で1番すばらしい作品

今日もお疲れさまです。世の中にアート作品は幾多もあります。その中で、1番すばらしい作品はどれでしょうか。世の中で1番多くの人が知っている作品か。世の中で1番多く、ポストカードやTシャツなど商品として流通している作品か。世の中で1番検察された…

描写と絵画要素を、極限で調和させる方法

油画や水彩画を描き進めるとき、塗った色が、想像以上に強く主張して、描き直すことがあると思います。画面を彩る模様や線などの描写以外の絵画要素です。本来、自分自身の感覚が求める色彩で描いたはずです。ならばそれを、描き直すのではなく、生かして絵…

過去には敬意を払うべき

今日もお疲れさまです。先日、ある雑誌の特集記事で、西洋絵画の歴史が取り上げられていました。その記事に、ある人気アーティストが寄稿していました。その寄稿では、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品と、レオナルド・ダ・ヴィンチが存在する以前の画家の作…

アーティストになるのに、美大は必要か

今日もお疲れさまです。最近出版されたある書籍で、次のような趣旨のコメントが掲載されていました。「今の時代、美大にいかなくてもアーティストになれるのではないか。現にChim↑Pom(チン↑ポム)のようなアーティストが出てきている」確かに、Chim↑Pom(チ…

“ヒラメキ” との出会い

今日もお疲れさまです。モノゴトには、「縁」があります。「縁」とは、人生において何らかの必然性を含んでいます。人でいえば、出会った人同士、「何かの縁がある」といいますよね。誰かと誰かが出会ったのが人生において必然であるのなら、そこには“大切に…

美しさと、心地よさ

今日もお疲れさまです。現代アートにおいて、“コンセプト” が非常に重要なことは、以前のエントリーでも書かせて頂きました。そして、“コンセプト” を重視しすぎてしまうと、様々な要素を見失ってしまうリスクも、以前のエントリーで書かせて頂きました。そ…

擬態する紳士

今日もお疲れ様です。 本日は、ともに活動することのある、大久保秀祐さんのイラストが『LINEスタンプ』のクリエイターズスタンプに登録されましたので、紹介させて頂きます。 以下のURLにて絶賛発売中です。 https://store.line.me/stickershop/detail?pack…

「運」は実力で掴むもの

今日もお疲れさまです。「運も実力のうち」ということばがあります。何らかの取り組みに対して、本人が意図したのではなく、偶然の要素が作用してうまくいった場合に使用される言葉です。実力があるからこそ!運も引き寄せられる、ということでしょう。しか…

会田誠さんの、「変態」という “ペルソナ”

今日もお疲れさまです。会田誠さんは、少女のヌードを中心としたモチーフを、細密な描写で描くアーティストです。国内では、言わずと知れた人気アーティストですね。人気の理由は極めてシンプル。作品の “分かり易さ” です。会田誠さんの作品では、画面に描…

アートにおける“KAWAII(カワイイ)”の価値

今日もお疲れさまです。日本語で世界に広がりを見せている言葉に「カワイイ」がありますね。これがアルファベット表記でそのまま “KAWAII” となって世界各地に伝わっているわけです。さて、世界に通用している現代アート作品にも、“KAWAII” を表現しているも…

ヌードというモチーフに学ぶこと

今日もお疲れさまです。 現代アート作品を制作していく上で、過去から様々な名画を参考に学ぶのは必須です。 しかし、制作の前提として、作品を手がける “人間自身” を把握することが重要です。 そのため、アート作品を創作していくにあたり必要となるのが “…

金箔の扱いが難しい理由

今日もお疲れさまです。 金箔を画面に貼るのは難しい作業です。 箔を紙から取り外す作業から始まり、画面に接着していき仕上げるまで。 しかしそれも、画面に貼るまでの「金箔」を扱う難しさは、慣れることで容易にできるようになります。 問題は、貼った “…

「戦争画」は “政治” か、“アート” か

今日もお疲れさまです。 戦争をテーマにした作品は、しばしば議論を巻き起こします。 なぜなら、戦争を扱うことそのものが、“政治的” な強い主張を持ってしまうからです。 その主張は、鑑賞者の考え方を左右することもあります。 『戦争画』の中でも、戦争に…

そして、私たちは貝の中へ

今日もお疲れさまです。絵画には、様々な方向性があります。シンプルなものから、複雑なものまで。一見、要素が少ないシンプルな絵画にもかかわらず、なぜかずっと見続けてしまう絵画があります。ブライス•マーデンさんの作品『Cold Mountain』シリーズは、…