Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

時間と空間がある人に贈る、アートの不文律

今日もお疲れさまです。

 
制作する上で、作品強度を大幅に上げる方法があります。
ここでいう作品強度とは、作品を目にした時の印象の強さ、重みのことです。
 
ただし、この方法を実施するには、時間と空間がたっぷりある、というのが条件です。
授業にゆとりがあって、広いアトリエがある、大学生の方などにオススメです
 
その方法は、
 
「できるだけ大きな作品に、できるだけ小さな要素をたくさん描く」
 
です。
 
なぜそんな方法かというと、個々の作品強度の度合いは、“質量”が比例するからです。
 
質量を上げるには、一つの作品内に多くの要素が必要です。
 
多くの要素を作品に入れるには、できるだけ小さな要素を描き、
その小さな要素をたくさん画面に敷きつめることです。
 
そして、10個入りのビー玉より、100個入りのビー玉(あったとして)が重いように、
10号より100号、100号よりもっと大きな作品で、要素を敷きつめましょう。
 
もちろん、大きなタッチ、少ない手数で質量を出せる作家もいます。
しかしそれは、確固たる表現とコンセプトを持つ、トップアーティストだけです。
 
そのため、テーマや表現が定まっていない人は、質量を上げる表現がオススメです。
 
その表現は既にやっている人がいるからパクリじゃね?
と感じるかもしれませんが、違います。
 
以下のアーティストは、大きな作品に小さな要素をたくさん描いていますが、
各アーティストで仕上がりは全然違います。
 
( ※ 名前下URLから、PCは右クリック、スマホは長押しで、
別タブか別ウィンドウで作品画像を閲覧してください。)
 
 
 
池田学さん
 
梅沢和木さん
 
佐伯洋江さん
 
佐藤さん
 
 
 
全然違いますよね?オリジナリティあふれていますよね?
 
また、「納得だけど、すごい努力が要るじゃん?」と思った方。
 
努力すれば成果が出る確率が高いことなんて、世の中あまりないですよ。
努力で成果が出そうなことは、積極的にやってみるべきではないでしょうか。
 
でも実際に試そうとした時、要素を何にするかわからない。という人もいるかと思います。
そんな方は、自分が気になるもの、好きなもの、トラウマになっているもの、など
自分史と関係あるものを要素にしてください。
 
自分と深い関係にあるものを徹底的に描くことは、強いメッセージを持つからです。
 
ちなみに、アトレスは時間が確保できないため、この方法は実施できません。
しかし、常に作品に質量を持たせるにはどうすべきか、考えています。
 
今回挙げた方法を実践してもしなくても、アーティストは作品の“質量”を上げ、
価値を持たせなければなりません。
 
 
では、何かあれば教えてね!