Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

眩しい光に呑み込まれないために

今日もお疲れさまです。

 
展覧会やギャラリーに行ったり、本屋さんで画集を見たり、インターネットで画像を見たり…。
アート作品の傑作に出会う機会は、いろんな場所で、常にあります。
 
その中でも、本当に感動できる傑作に出会うことは、人生の大きな喜びです。
しかし同時に、アート作品を制作している人間にとって、傑作の影響は計り知れないものです。
 
感動できる傑作に会うと、喜びや活力を得ると同時に、制作への “やる気” を得ることもできます。
 
しかしそのやる気は、純粋に自分の作品制作に向くとは限りません。
 
なぜならその感動した傑作と、同じように素敵な作品を制作したいという衝動が、生まれるからです。
 
特に、作品のスタイルに迷いがある場合などは、顕著に影響を受けてしまう可能性が高まります。
 
 
その傑作に影響を受けた道の先に、新しい表現の可能性が見出せるのであれば、影響を受けるのも一つでしょう。
しかし、傑作を生んだアーティストと自分は、生きてきた人生、触れてきた文化が、どれほど違うかをよく認識しなくてはいけません。
 
その認識もないまま、傑作の影響を受けるがまま制作してしまうと、説得力を持たない作品を生むことになります。
 
自分の作品を世界で唯一のものにするためには、自分だけの表現を育て、傑作のまぶしさに立ち向かわなくてはいけません。
 
 
ただし、アートを学習中のかたは、傑作の影響を気にする必要はまったくありません。
 
どんどん傑作の光に呑まれ、模倣してみるべきなのです。
その模倣の中に、様々な技術の習得があるからです。
 
 
では、何かあれば教えてね!