Atlessのアトラス

アート中心に思考したことを書いています。Atless GALLERYで作品を常設展示中。

アイデアが天から降ってくる

今日もお疲れさまです。

 
アイデアのひらめきについて、よく聞く言葉は
「アイデアが天から降ってくる」です。
 
この言い回しに素直にうなずけないのは、アイデアが自分の “外” から入ってくる、
という説明だからです。
 
 
アトレスが美大受験生の時、こんなことを言う人がいました。
「アイデアが天から降ってくるまでは、描き始めないよ」
と。
 
これを聞いて、ずいぶん危険な “賭け” をするな〜、と感心したのを覚えています。
 
だって、アイデアは天から降ってこないから。
(ちなみに今回のエントリーは、『アカシックレコード』が見えるかたは参考になりません。)
 
 
なぜ、アイデアは天から降ってこないのでしょうか。
 
それは、アイデアが形になる工程を考えるとわかります。
 
 
 
(1)経験や知識の集積
               ⬇︎
(2)経験や知識のミックス
               ⬇︎
(3)経験や知識の結合
 
 
 
(3)はアイデアが形になる最終工程ですね。
この工程を指して「アイデアが天から降ってくる」と呼ばれることがあるのです。
 
(1)から見ておわかりの通り、アイデアの「素材」は自身の経験や知識です。
経験と知識がなければ、アイデアという形にはならないのです。
 
そのため、“天” などの「外」からアイデアが入ってくることはありません。
 
 
しかし、(3)の経験や知識の要素が結合するきっかけは、“外から影響を受ける” ことがあります。
このことを “天から降る” と呼ぶのでしょう。
 
このきっかけは、人間の意識が深く関係します。
 
人間の意識はたとえるなら、“川の一部をずっと見ている状態” です。
永遠と流れる川があり、その川には様々なものが制限なく流れています。
 
現実で目の前に派手な痛車が通り過ぎれば、意識の川にはしばらく痛車が残り続け、痛車を見たあとは、お腹が空きはじめて様々な食べ物が意識の川を流れる…。少しお腹の空きが落ち着くと、前日怒っていた親の映像が川に流れてくる…。
 
といったように、今も意識の川には、あらゆるものや経験が流れています。
 
そして、意識の川で流れているものは、現実に目の前にあるものと結合しやすいのです。
当然ですね。
お腹が空いた、という意識。目の前で美味しそうにカレーを食べる友人。
「今日はカレーを食べたい」という案が形になるわけです。
 
このような外部的…言い換えるなら、目の前の環境に最終的なアイデアの仕上がりを求める。
それが、“天から降る” のを待っている状態なのです。
 
やはり、リスキーですね。
意識の川は最近起きたことや、最近みたものが多く流れていますし、目の前の環境が良質なアイデアの素材になる可能性は低いでしょう。
 
外からの影響を待って、アイデアを生み出すのは、非生産的なのです。
 
 
あくまで、アイデアを作る際は、
自身がこれまでに培った経験や知識を素材にすることにこだわるべきです。
 
自身の人生から選び抜いた素材には、重みがあるからです。
 
そして素材が結合するのをただ待つのではなく、結合させるためのアクションを起こさなくてはいけません。
素材から良質なものをカードとして並べ、様々な結合パターンをイメージするのです。
そうすることで、新しいアイデアが生まれる回数が増えるのです。
 
 
もし、アイデアが天から降ってくるのなら、あらゆる経験や勉強は必要なくなります。
 
そして残念ながら、経験や知識が少ないと、その “あり合わせ” で作られるアイデアで作品をつくることになります。
 
まずは自分の持つ素材を確認するためにも、アウトプットの繰り返しが重要です。
それが、新しいアイデアを生むのに必要な素材を、知ることになるからです。
 
 
では、何かあれば教えてね!